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授かりもの お名前は忘れてしまいましたが、大先輩の高名な小児科の先生が、昨今の親と子の問題のおおきな原因は、(子は授かりもの)という原点がいつの間にか(子をつくる)という視点に変わってしまったことにあるのではないかと言っておられました。私はこのお話を聴いた瞬間に、これまでの自分の親としての立ち位置を深く深く反省しました。私は医学部を卒業後、病院で研修をして忙しく充実した毎日を送っていました。そして高齢出産となる(当時は30歳以上)直前に、まさしく(子をつくった)のです。計画どおりに(子をつくり)、二人目も計画どおりに3歳離して(子をつくった)のです。思い通りに事が進んでしまったので、神様からの授かりものであることを、すっかり忘れてしまっていたのです。 自分の子どもと勘違いして、自分の想い通りに、自分の期待通りの子どもになって欲しいと願い、子供の本当の気持ちや姿をしっかり見ないで、どんなにいろいろな事を押し付けてきたことでしょう。どんなに傷つける言葉を投げかけてきたことでしょう。いろいろな場面が次から次へと思いだされました。神様からの授かりものだと、しっかりと腹に落ちていたらあの時の子供の意見をもっと真剣に受け止めてあげられただろうし、あの時の子供の行動を責めないで愛をもって受け入れてあげられただろう、私に言えずにいた子供の気持ちを察してあげられただろう・・・と今になって思う。“子どもは神様の授かりもの”今の私は確信しています。もしも親子のあり方で悩み迷う時があったら、この原点に立って乗り越えてほしいと心から願っています。もしも私にお手伝いできることがあればどうぞお声をかけてください。
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