思い出のアルバム

この春、卒園・卒業を迎える親子の皆様へ、　心からお祝い申し上げます。

　　今年もたくさんの卒園式で「思い出のアルバム」が歌われ、たくさんの方の胸を熱くしたことでしょう。 かつての私もその一人でした。私は、この「思い出のアルバム」の歌がとても好きです。たとえ我が子のいない卒園式であっても、子ども達のあの澄んだ声で歌われるこの歌を聴くといつも熱いものがこみ上げてきます。

　先日、朝日新聞の天声人語でも紹介されていましたが、この歌は調布市のつつじヶ丘にあった神代幼稚園の初代園長先生・本多鉄磨さん（常楽院ご住職）が作曲し、墨田区の江東橋保育園の園長・増子としさん（クリスチャン）が作詞した、仏教徒とキリスト教徒の奏でる美しいハーモニーでもあります。園児たちの一年間がさりげない言葉で綴られていますが，(　あんなことこんなこと　あったでしょう・・・)の歌詞のところでは、お一人お一人がそれぞれの様々な出来事を思い出し、もう一度いとおしむのだと思います。この素敵な歌が調布市で生まれたことを知った時は、なんだか嬉しくまた誇らしくもありました。今では神代幼稚園は廃園になり、常楽院のお寺があるだけですが、その境内に歌碑が建てられています。京王線つつじヶ丘駅の南口から5分ぐらいですので、お散歩のついで足を延ばしてみたらいかがでしょうか。 私達大人はこの歌詞のように、子ども達の育つ環境に出来るだけ多くの自然の豊かさを、用意してあげたいものですね。　

いつのことだか　思い出してごらん 　　　　あんなことこんなこと　あったでしょう 嬉しかったこと 　面白かったこと　 いつになっても忘れない 　　　　春のことです　思い出してごらん 　　　　あんなことこんなこと　あったでしょう ぽかぽかお庭で　仲良く遊んだ　きれいな花も咲いていた 　　　　夏のことです　思い出してごらん 　　　　あんなことこんなこと　あったでしょう 麦わら帽子で　みんな裸んぼ　お船も見たよ砂山も 　　　　秋のことです〜・・・・ 　　　　冬のことです〜・・・・ 　　　　一年中を　思い出してごらん 　　　　あんなことこんなこと　あったでしょう 桃のお花も　きれいに咲いて　もうすぐみんなは一年生