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お散歩に行こう あるこうあるこう♪ わたしはげんき♪ あるくのだいすき♪ どんどんいこう♪さかみちトンネル♪ くさっぱら♪ いっぽんばしに♪ でこぼこじゃりみち♪・・・ 赤ちゃんが自分の力で立ち上がり自分の力で一歩を踏み出した時の感動を覚えていますか。 周りの歓声に赤ちゃんはびっくりしながらも、とっても満足そうな笑みをたたえていました。 我が家の子ども達は元気が良すぎてバギーには乗ってくれませんでした。バギーに乗せるといやがって降りてしまうので近所の移動はいつもおんぶか歩きか自転車でした。子どもたちも犬たちも“お散歩に行こう”と声かけすると、大喜びで玄関に飛んで来ました。お天気の日はもちろんですが、雨の日も雪の日も北風の日も外に出るのが大好きでした。小さい時には吐きやすかったり、喘息発作で何度も苦しい夜を過ごしたこともあった子ども達ですが散歩と外遊びのおかげで本当に元気な体に育ちました。 ところがこの頃は、“お散歩”をしている親子にめったにお目にかかれません。ほとんどがバギーに乗せての“車いす散歩”です。赤ちゃんの頃から、バギーに乗せられて長い時間の移動をしているうちに、赤ちゃんにとってバギーが自分の心地よい場所となってしまうのでしょうか?家の中でもお昼寝をバギーのなかでするという赤ちゃんもいるようです。バギーに乗せればおとなしく泣かない子ども・おしゃぶりをくわえさせておけばおとなしく泣かない子ども…これって何かおかしくありませんか?親の都合で本来歩くの大好きな子ども達が歩くの嫌いな子ども達に育っていく。本当は笑ったり泣いたりうっくんうっくんと声を出したい赤ちゃんがおしゃぶりをくわえて声も出さずにいる。なんかおかしくありませんか?お使いのついでにバギーで散歩を…とついつい効率良く時間を使おうとすると、きっとお散歩が“車いす散歩”になってしまうのかなと思います。 11月23日に、「思春期の臨床講習会」がありました。子ども家庭教育フォーラムの富田富士也講師が「人間関係は短時間で効率よく進んでいくものではなく手間暇をかけて深めていくことが大切」と何度もおっしゃっていました。散歩の途中で子どもにぐずられて家にたどり着くのに大変なこともあるかも知れませんが、それも親子の大切なやり取りです。小さなうちから、小さな事から親と子の間でやり取りを重ねてお互いの関係を深めていきましょう。その第一歩として手間暇かけたお散歩をしてみませんか。バギーでは子どもの表情もわかりません。歌を歌って手をつないでお互いのぬくもりを交流してみませんか?体にも心にもきっと素敵な花が咲くことでしょう。
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