佐藤小児科医院 電話042-441-2772 調布市西つつじヶ丘1-57-94
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はじめに

コラム

『育』 その5

 6月に入り朝の明るくなるのがいっそう早くなりました。『早寝 早起き 朝ごはん』頑張っていますか?
 昨今の子ども達の体力や気力の衰え、心の問題は生活習慣の乱れや食生活の乱れが一因となっているとして、文部科学省が平成18年に『早寝 早起き 朝ごはん』の国民運動を推進することになりました。子どもを育てていく上で当たり前と思われていた事を、改めてスローガンにしなければならない程、子ども達の生活習慣は乱れてきています。

 早寝について:私の経験では、子ども達の世話で一番大変だったのが夜の寝かせつけでした。時々夕食後の食器洗い役と寝かせつけ役を夫と私でじゃんけんをして決めました。勝った方はたいてい食器洗いを選びました。どうしてかというと子ども達はお昼寝もしているので、布団に入る頃もまだ元気です。親の方は疲れていて、本を読んであげながら居眠りをしては子ども達に揺り起こされ、その睡魔との闘いが結構つらかったのです。その上、子ども達が眠りに就いた後にやっておきたい用事も残っています。でも子どもと一緒に眠ってしまい、再度起きるのには大変な努力が必要でした。あとちょっとあとちょっとと思ううちに明け方になってしまうこともありました。またテレビやビデオが点いていると子ども達は寝てくれません。テレビやビデオの誘惑に、まず親が勝たねばなりませんでした。我が家ではこども達が大きくなるまでは(小学校高学年)、特別な日以外は(夏休みの前日とか、子どもの日の特別番組とか)テレビは一番組だけと約束をしていました。時々私が見たい番組がある時にはテレビの音が聞こえるラジオで音だけを聴いて楽しみました。(当時は録画をする機械を持ち合わせていなかったので・・・)いろいろな職業の方、さまざまな家庭の事情があると思いますが、子どもの早寝を支えるには親側も様々な課題を越えねばなりません。でも子ども達がある程度大きくなるまでの間(10年くらい)ですから頑張って子ども達の早寝を続けていきましょう。
(1歳になるまでは、睡眠パターンがくるくると変わるので夜更かしとか早寝とか余り言いませんが、赤ちゃんの生活リズムをよく観察して徐々に早寝早起きのリズムをつくってあげましょう。)

 早起きについて:早寝ができれば自然に早起きになります。親の都合で、朝は忙しいから真っ暗にしたままなるべく音を立てないようにして子どもを遅くまで寝かしている方があります。朝の光を浴びることは体内リズムを整えるのにとても大切です。なるべく朝になったら陽の光でお部屋を明るくし自然に目覚める環境を用意しましょう。2歳ぐらいになりましたら、少々早いかなと思う時間でも家族と一緒に起こすようにしましょう。親は遅寝早起きだから大変ですね。

 朝ごはんについて:子どもは大人と違って成長をします。健康な体作りのために朝ごはんはとても大切です。それだけではなく、元気一杯な一日のスタートに心と体にエネルギーを蓄えて出発することは子どもの心の安定にもつながります。もちろん朝はテレビを消して、親子で食卓を囲みおいしい・楽しい・朝ごはんをお願いします。

 この頃気になるのが、子ども達がまだ幼稚園や小学校であっても、兄弟姉妹の寝る時間がバラバラ、起きる時間がバラバラ、食べる時間がバラバラ・・・といった家庭が増えてきていることです。個の時代と言われている昨今ですが、『早寝・早起き・朝ごはん・食事のときはテレビと携帯電話なし』で、出来る限り家族の密なコミュニケーションをつくっていって欲しいと願います。

父の日
宏樹 ・5歳

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