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『育』 その6 今年はエルニーニョ現象の影響で、梅雨明けが遅れ、気温の低い夏が予想されています。海や山へ行った時にお天気に恵まれないと盛り上がりがいまひとつですが、そんな時でも一緒のメンバーがたくさんいると楽しくなると思います。親子だけでのお出かけもそれはそれでいいことがたくさんあります。せっかくの夏休みなのでいつもと趣向を変えて、おじいちゃんおばあちゃんとか、お父さんやお母さんの兄弟姉妹の家族とか、お友達の家族とかを誘って一緒に遊んでみませんか? 次男がお腹にいた時や、まだ小さくて海に連れて行くには無理がある夏には、長男と父親と父親の姉家族とで海に出かけました。いとこたちと一緒だったので3歳の長男も寂しがることもなく楽しく過ごせたようでした。幼稚園のころには兄弟2人で近所のお友達の家にお泊りに行って、お友達のお父さんに遊んでもらい、お母さんのおいしい手料理をごちそうになったことも楽しかったようです。小学生になってからは、毎夏カブスカウトのキャンプに参加しました。縦割りのスカウトとお世話をして下さるリーダーと一緒に3泊4日を過ごします。親も参加はしていますが、食事作りや行事の準備を手伝い、子ども達とはほとんど行動は共にしません。たったの3泊4日ですが親と離れ、仲間たちと力を合わせて行動することで、親子だけでは決して経験できなかったことをたくさん味わい、見違えるほどの成長をしたようです。子ども達はその後大きくなっていく過程で、どんどん友達が変わっていきますが、子どもを通して一緒に活動したお母さん達とは今でも仲良くお付き合いをしています。お互い子どもの顔も夫の顔も家業のことも知り合ったお友達は私にとって大切な宝物です。 スピードと利便性が優先される今、人と人とのコミュニケーションが希薄化してコミュニケーション能力の足りなさからいろいろな問題が起こっています。確かに、それぞれが違った環境で育ち、それぞれが違った考え方や価値観を持っている人達と、もう一歩踏み込んで行動を共にする時には、多少のストレスがあるかもしれません。でも共感した瞬間、感謝をした瞬間、謝った瞬間に人と人との調和が生れ何とも素敵な関係が始まると思います。 夏の夜、バーべキューや花火にお友達の家族を誘ってみませんか?プールに行く時も誘ってみませんか?あるいはお誘いに思い切って乗ってみませんか?親や大人が率先して人と人とのかかわりを大事にする中で子ども達のコミュニケーションスキルが磨かれていき、毎日の何気ない生活の楽しさを心と体に焼き付けていくことでしょう。
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