佐藤小児科医院 電話042-441-2772 調布市西つつじヶ丘1-57-94
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コラム

 石の上にも三年

 日本にとって大きな試練の年、2011年も残り少なくなりました。東日本大震災で被災され抱えきれないほどの悲しみを体験し、涙をぬぐいながら立ち上がろうとしている方々、福島原発事故によりのどかな自然のなかでの営みを一瞬にして断たれ、それでも復活を果たそうと模索を続けている方々、救援と復旧のため身を粉にして支えてくれている方々、被災地に向けてそれぞれのおかれた立場からエールを送る方々・・・のお姿や語る言葉が豊かな毎日の中で忘れてしまった本当に大切なことをたくさん思いださせてくれました。 
      日本中の方々、ありがとうございます。

 お陰さまでコラム『育』を3年間休まずに続けることが出来ました。時には個人的なトラブルが重なり休載の危機もありましたが、何とか最終日に掲載にこぎつけたという事もありました。日々の診療の合間にコラムの事が話題となって、若いお母さん方と共鳴し合える喜びもありました。数か月前には、ある雑誌社から突然電話があり育児雑誌へのコラムの掲載を打診された事もあります。 (2歳児位の子育て中のお母さまを対象に連載予定)ということでした。私と母の関係は世間一般からするとだいぶ偏りがあるということ(その中で育った自分自身に偏りを感じる)、また孤軍奮闘の子育てをしていた私の育児体験が一般的な子育てのコラムにはふさわしくないという思い、またおしめを毎日洗濯しながら三つ違いの男の兄弟を育てる毎日は慌ただしく記憶にとどまっている事が少ない事、しかもあまりにも遠い昔になってしまい連載できるほどたくさんの話題がみつからないために残念ですがお断りしました。このように掛かり付けの方はではなくても、縁あって私の拙いコラムにお付き合いくださった皆様に心から感謝申し上げます。

 開業の当初は、私とお母さんたちの年代が同じ位だったのですが、最近はお母さんたちのお母さん(つまりおばあちゃん)と同じ年代になってきたため、その年代のギャップを少しでも埋めて解りあえたらいいなと思い、このコラムを始めました。正直、私は文章を書くのは苦手です。たった原稿用紙にして2枚ほどのコラムを書くにも結構私なりに苦労しています。どなたかが(等身大の感じが好き)と言ってくださり、とてもうれしくて続ける意欲が湧きました。三年はがんばろうと心に決めて、今回で目標を達成することが出来ました。苦手なことも『石(意志)の上にも三年』と思えば頑張れるのだと実感しています。

「石の上にも三年」事件を思い出しました。息子が高校1年生になった時です。中学で野球部だったので、初めは野球部に入りました。ユニホームを揃え終わった直後に、(バスケット部に変わりたい)と言いだしました。野球部の雰囲気が合わないような事がその理由でした。仕方なく今度はバスケットのユニホームやシューズを揃えました。ところが1ヶ月して、(サッカー部に変わりたい)と言ってきました。その時、(石の上にも三年というでしょう!!)と思わず私は腹を立ててしまいました。夜になってから、4人の男の子のお母さんに電話で事の次第を相談しました。(宏樹君には宏樹君の考えがあるのでしょう。大したことでないから思うようにしてあげたら。)とさらりと言ってくれました。そうか大した事ではないか・・・と私も思えてきて、翌日サッカー部への変更を同意しました。その後高校の3年間はサッカー部に所属し、3年生の時には都大会まで勝ち進んで、充実した高校生活を送る事が出来ました。しばらくしてからサッカー部に移った訳を聞く機会がありました。サッカー部の顧問の先生が、息子の運動する姿を見て、サッカー部のキーパーに是非欲しいとバスケット部の顧問の先生に申し込んでこられたとの事でした。息子も望まれたところで頑張ってみたいと思ったけれども短い期間に2回も変わる事になるので、なかなか理由までは言えなかったと言っていました。親として2回目の変更を簡単に認めるのも軽すぎるし、高校生にまでなった子どもの意志を握りつぶすのもどうかなと思うし、色々悩みましたが、結局結果はオーライだったのでアドバイスをしてくれたお母さんに感謝です。当たり前の事ですが「石の上にも三年」をするかしないかは他の人が強要するのではなく自分の意志が決めるのですね。
  2012年度の『育』は肩の力を抜いて、連載ではなく気の向くままに綴ってみたいと思っています。
  3年間お付き合いいただきましてありがとうございました。


 

A Holy Christmas and
A Happy New Year

  
 
大谷登士雄様 作品 

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