佐藤小児科医院 電話042-441-2772 調布市西つつじヶ丘1-57-94
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コラム

    新年に祈る

明けましておめでとうございます。今年の年末年始は大きな病気の流行もなく、比較的健康に恵まれたご家族が多かった様子でほっといたしました。
 私事ですが、ここ数年は、お正月明けにのんびりと奈良や京都の神社仏閣にお参りするのが恒例になっています。この新年は奈良の樫原神宮、明日香一帯、三輪大社を起点にした山の辺の道をめぐりながら新年を無事に迎えられた御礼と世界人類の平和を祈ってまいりました。子ども達も成人し、私位の年代になるといざお祈りの時になると個人的な祈り事はなくなって、世界中の平和とか日本中の平和とか世界中の親子の幸せとか・・・生きとし生けるものすべての命への感謝のみが湧き上がってきます。2泊3日の奈良詣ででしたが、本当にたくさんの(ありがとうございます)の祈りをささげる事が出来ました。
  2011年から2012年にかけて、物質的価値観の世界から、スピリチュアルな世界に大きくシフトをするといわれています。多くのスピリチュアルな世界観では、すべての命はこの世で果たすべく使命を持って生まれてくる。そのために子どもが親を選んで生まれてくるといわれています。虐待やネグレクト、DVなど悲惨な事件が繰り返し報道されていますが、その中でしばしば、虐待をした親も、過去に虐待をされていたための不幸と片付けられがちです。しかしスピリチュアルな世界観から考えると、その連鎖を乗り越える使命を持って貴い命を与えられたのです。その自覚があれば(使命を知れば)悲惨な事件も少なくなっていくのではないかと思います。
 すべてのすべてが、今生で果たすべく課題を持って命をいただいて生まれて来たのだとすると、日々の営みの中で、思いもよらぬ困難に出合った時も決して人のせいにせず、過去を振り返りああしておけば良かった、こうしておけば良かった等と思う事はせず、すべてを受け止めて前を向いて精一杯進むだけです。自分の事はそうして受け止められるのですが、いざ家族の事となるとどうしてもかわいそうだとか、なんとか力になって負担を少なくしてあげたいと思うのが家族愛です。でも良〜く考えると、子ども達が自分自身で乗り越えなければならない事ばかりで、親としては見守り、結果をすべてよしと受け止め、子どもが壁に向かって努力をした過程を認めてあげる事きりか出来ないと思うのです。 自分自身の事は、自分の努力で少しずつでも前に進めます。しかし子ども達や、家族、友人、日本という国、世界の国々、地球、宇宙・・・に対して物質的に私の出来る事は微々たる事のみです。だからこそ、すべての天命が完うされますようにと祈り続けています。
 どんな形でもかまいません。純粋な気持ちで、世界の平和と、生きとし生けるものすべての天命が完うされますようにと、祈ってみませんか。祈っていくとざわざわした心の中が穏やかに澄んでいくのが感じられ、感謝の気持ちで満たされてきます。

2011年が皆様にとって幸せな年でありますように。

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