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新聞を読んでいますか?
私は新聞を読むことが大好きです。中学生の頃から新聞をずっと読んできました。大学生時代に下宿をしていた時にも新聞を購読していました。ロバート・フルガム氏の著書「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」ではありませんが、私は人生と子育てに必要な知恵の多くを新聞で学んだと思います。
新聞には政治・経済・国際・社説・文化・医療・くらし・読者の声・スポーツ・社会・話題・・・などありとあらゆる方面の記事が載っています。興味がない記事は見出しだけの事もありますが、文化、医療やくらし、読者の投稿、話題は細かいところまで読んでいます。テレビはあまり見ませんが、テレビ番組表も必ずチェックをします。番組表を見るだけでも今話題になっている事が分かるからです。話題は繰り返し取り上げられる事が多いので興味が湧いた話題は、番組表を見張っていると、その特集番組を見つけることが出来ます。またくらしの紙面では、流行中の病気がわかりやすくまとめられた記事があり、コピーをして患者さんの病気の説明に利用する事があります。お料理も季節に合った献立が多く、大変参考になり、きり抜いたレシピが時々活躍しています。読者の声の欄には老若男女の様々な体験や想いが描かれていて、同感したり、感動したり、私とは全く違う捉え方をする人がいることを知ったりと私の世界を広げてくれました。
ところが息子達はなぜか新聞に興味を示しませんでした。大学生になった時に、「成人になったことだし下宿先でも新聞を取って読むように」と何度も進めましたが、新聞代がもったいない等と読まない理由をみつけて、なかなか実行までに至りませんでした。そこで私は、読んで欲しいと思った記事があると切り抜きをして小荷物と一緒に送り続けました。1〜2年たってから「朝刊だけ取ることにしたから、もう新聞の切り抜きはいりません」というところまでこぎつける事ができました。最近は職場で購入している新聞に目を通しているようです。
NHKの国民生活時間調査によると1975年では30代の男性の80%、女性の56%が新聞を読んでいました。しかし2010年では同年代の男性の23%、女性の24%が読んでいるだけだそうです。子どもが生まれ親になると、子ども達がこれから生きていく社会の行く末が以前よりも気にかかるようになります。社会人としての役割を強く意識するようになると思います。未来のより良い社会のために大人として親として何が必要で何が出来るのかのたくさんのヒントが新聞の中にはちりばめられていると実感しています。是非お父さん・お母さんに新聞を読んでいただきたいと思います。インターネットでも必要な情報が簡単に手に入りますが、その情報は自分が求めたものに限られ、また表面的な情報のみに限られる傾向にあります。その点新聞は自分の求めることだけではなく、あらゆる分野に広がった情報や実情、それにまつわる感情や情熱や人情や情愛までも知らせてくれます。あわただしい毎日の中でも、新聞に目を通していると、心のオアシスのような記事にも巡り合う事もあります。
是非新聞を、子ども達の一歩先を行く大人としての成熟のかてとして役立てていただきたいと願います。
6月と言えば紫陽花
昔ながらの紫陽花
珍しい新種の紫陽花
紫陽花を見ながらお散歩をどうぞ |
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