佐藤小児科医院 電話042-441-2772 調布市西つつじヶ丘1-57-94
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コラム

 損か得か

 私たちは、毎日の暮らしの中で常に選択決定を繰り返しながら行動しています。「損か得か」・「良いか悪いか」・「好きか嫌いか」・「するべきかやめるべきか」・・・などなど選択の瞬間に使う計りは人それぞれで、しかも癖があります。そしてその計りは頻繁に使われるので、親が使う計りは、我が子の常用する計りにもなりやすいと思います。時に、子どもが親の計りによって心を痛めたとすると、あえて違う計りを選ぶこともあります。

「損か得か」の計りで一番わかりやすいのは、お金・値段です。ネット社会になってからは(価格・com)で調べれば、モノの値段だけではなく、予防注射の値段まで調べることができます。数年前にこんなことがありました。掛かり付けだった3人兄弟が、インフルエンザワクチンの接種に見えなかったので、ついでの時にどうして接種をされないのかを聞いてみました。するとある医院では私のところよりも数百円安く接種が出来るので、そこで済ませましたということでした。確かに3人のお子さんが2回ずつ接種すると、その差は大きくなるかもしれませんが、一瞬わたしの心の中に冷たい風が吹き込みました。私は常日頃、ワクチンを子ども達には出来るだけ受けてもらいたいと願っています。その為、最安値ではありませんが、どのワクチンも比較的値段を抑えて接種しやすいように設定しているつもりでした。またワクチンには不測の事態もあるので、なるべくかかりつけ医で受けていただきたいと思っています。だからあえてホームページにはワクチンの値段を出しておりません。安いからという理由で、ワクチン接種だけを受けに来られるのはどうかな?と思っているからです。得か損かにとらわれず、かかりつけ医で接種することで、少しでも安全にあるいは小さな子ども達の注射への恐怖感が少しでも軽くなると思っているからです。

 幼稚園選びや学校選び、時にはお付き合いにも「損か得か」で選択する方もいます。それがいけないということではありません。私にとっては苦手な選び方だというだけです。本来、百人百様(みんな違って、みんないい)なのですから。そうわかっていても、自分の計りの癖(おそらく良いか悪いかが私の癖です)がついつい出てくるので困っています。人との関わりの中で、選択決定の計りが違うと、自分の中に怒りとか苦しみとか寂しさとか恐れのような(なんでわかってくれないの?)マイナスの感情が出てしまいます。そんな時には客観的に自分の中で当たり前だと思っている「選択の計り」を見つめ直し気付き直して、本来の自分らしさを伸ばして気分さっぱりと過ごして行きましょう。

2012年12月21日(冬至)に、私たちの住むこの地球は、約60億年の歳月を経て第七劫の時代に完全に移行すると言われています。これまでの物質文明の時代から精神文明の時代に進化創造していくようです。変化(change)するには大きなエネルギーが必要です。時には様々な痛みも伴うでしょう。しかし、全ては良くなるためのプロセスと捉え直し、それぞれの置かれた立場で、感謝の心を持って新しい時代を迎えていきましょう。

 
今年も残り少なくなりました。
健やかで良いお年をお迎えください。
 大谷清照先生 作品


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