|
はじめの一歩 親の役割 いつまでも花冷えの続いた春でした。でもそのお蔭で、心待ちにしていた桜の花をゆっくりと楽しむことが出来ました。今年の桜は本当に美しかったですね。 最初に保育園に入園前の準備。おっぱいを飲んでいる赤ちゃんは、保育園ではミルクになります。御家庭でミルクを飲む練習をしておかないと、赤ちゃんはお母さんがそばにいなくなった寂しさだけではなく、おっぱいの代りのミルクが飲めないことで、空腹という二重の辛さを経験します。保育園に入園する前に赤ちゃんがミルクも飲めるように準備をしておきましょう。哺乳瓶をなかなか受けつけない場合でも、せめてスプーンで飲めるように準備をしてあげましょう。また生後5ヶ月を過ぎても(泣けばおっぱい)という感じで、一日に8回も10回も授乳をしていているお母さんは、赤ちゃんにとって適切な授乳のリズムを見つけてあげて、お腹が本当に空いている時に授乳をするように準備をしましょう。寝かしつけるためにいつもおっぱいを与えていたお母さんは、おっぱいを飲みながらでなくても、赤ちゃんが眠りに着けるように準備をしておきましょう。(私は、保育園に入園しない赤ちゃんにとってもこの授乳のリズムをつくる事はとても大切なことと思っています。) 次に年少さんで保育園や幼稚園に入園する前の準備です。昼間のおむつはとれましたか?最近は早期教育に熱心な親御さんも多く見られますが、その前に親として子どもにやってあげる大切なことがたくさんあるのではないかと私は言いたい。その一つがトイレトレーニングです。トイレやおまるに座ってウンチやおしっこを出来るお子さんは、その段階でほぼトイレトレーニングは完了です。思い切って昼間のおむつを外していきましょう。朝起きた時、朝食の後、お外に遊びに行く前、お外から帰ってきた後・・・・と生活のリズムに合わせてトイレに誘えば徐々にリズムが出来てほとんど失敗なくトイレトレーニングが完了します。もしおもらしをしてしまった時は声がけのタイミングがうまくできなかった大人の失敗です。だから決して叱らず、嫌な顔も見せずにお世話をしてあげましょう。おむつからパンツに変わった子どもは、とても誇らしげで輝いています。トイレトレーニングが終わったら、次にウンチやおしっこを自分で拭けるように挑戦していきましょう。特に女の子の場合はウンチが上手に拭けないと、便の雑菌による膣炎を起こしておりものが増えてパンツが汚れる事件がしばしばあります。子ども達のパンツの汚れに気が付いたら、おしりの拭き方を点検してあげてください。それからもう一つ、お願いしたい事があります。最近は猛暑の夏が続いています。お子さんは、喉が乾いたら、自分から進んで水分をとれますか?御家庭ではお母さんが、こまめに水分補給をしてあげていましたが、長い時間を家庭の外で過ごしている時には、自分から水分を取らないと脱水症になります。時には水道から直に水を飲めるようなワイルドさも必要です。お世話をするだけではなく、そうした生活の知恵も伝えていきましょう。またこの時期に、母の創意工夫で食べ物の好き嫌いを克服させていただけたら最高です。本来食事は楽しみなことなのですから。 小学校に入学してからの子ども達の成長は目覚ましく、チャンスさえ用意すればどんどん自主性が育ちます。子ども達の成長の様子をよくよく見守って、自立の邪魔をしない事が大切になると思います。小学校、中学校・・とだんだん一緒に過ごす時間と空間が少なくなっていきますが、その分、親としての大事な“一瞬”が突如としてやってきます。その一瞬のタイミングを外さないようにじっと待ちかまえる地味な努力が後々大きな実を結ぶ事があるでしょう。
|
|||||||||||||||||||||||||||||