お弁当の思い出レシピ
卒園・卒業おめでとうございます。 それぞれに色々な思い出の1ページが綴られたことでしょう。 先日、WBSという夜のニュース番組を見ていたところ、たまたま“お弁当”の特集がありました。ここ数年、社会人の中でもお弁当がブームになっていて男性でもマイ弁当を持参する方や子ども達のお弁当をパパが作っている様子が放映されました。お子さんが幼稚園児だった頃にママが入院したため、パパがお弁当を作り始めたところ、すっかりその楽しさにはまってしまい、今でもお弁当はパパが作っているとの事でした。徐々に腕を上げたパパは今では見事なキャラクター弁当を作っていました。テレビで紹介されたキャラ弁があまりに素晴らしいので、私のごくごく平凡なのお弁当レシピが皆様のお役にたてるかどうかと自信がなくなってきましたが、どうぞお気軽にお読みください。 息子達は好き嫌いなく、なんでも食べる子でした。私は、「なんでも喜んで食べる子に育って欲しい」といつも思い描いていて、決してあきらめずに食事のお世話をしたことがその結果につながったと思っています。春にはつくしや野ぜり、タラの芽、蕗等を一緒に摘んで胡麻和えにしたり油揚げと煮たり、てんぷらにして食べました。セロリときゅうりと人参のスティックサラダも大好きでした。また食が太く御飯が大好きなのでお弁当箱の半分から3分の2は御飯が占めていました。私の分のお弁当も作って、お昼に食べていたので、冷めた時にもおいしいかどうか、お弁当を開けた時の見た目の感じ、お弁当箱から食べやすいかどうかを自分なりにチェックすることも出来ました。さて前置きはこれ位にして、レシピの一部を紹介します。 一番人気:鮭のり弁
@ まずサケのフレークを作ります。甘塩鮭か中塩鮭を焼いてから布巾に包んですりこぎで上からたたきます。大まかにほぐれた後に、骨を見つけて除きます。お鍋にその鮭を移し、弱火で菜箸4本を使い少々のお酒を振りかけて炒ります。すると滑らかでふんわりとしたおいしい鮭フレークが出来ます。時には白ごまを混ぜます。
A のり弁の海苔は2cm角にきっておきます。 B お弁当箱に御飯→海苔→少々のお醤油をふりかけ→御飯→鮭フレークと詰めます。鮭は一面に乗せたり、半分に乗せたり、三角に乗せたりと、おかずとの組み合わせで色々です。
普通の日にも作りますが、学期の最後のお弁当の日は、いつも一番人気の鮭のり弁でした。 卵焼きアラカルト:卵の黄色はお弁当を明るくきれいにしてくれます。色々な卵焼きを作りました。
@ 人参のすりおろしたものを卵と一緒に溶いて、砂糖と塩で味をつけて卵焼きにします。
A 人参を柔らかく茹でてからすり鉢で潰して、卵と一緒に溶いて、砂糖と少しの醤油で味をつけて卵焼きにします。(醤油の代りに麺つゆを使うのもおいしいです)
その他人参の代りに万能ねぎのみじん切り、パセリのみじん切り、ジャコ等も卵と一緒に溶いて卵焼きにしました。
B ほうれん草とか春菊、根ミツバのおしたしを卵焼き用のフライパンの幅に切り、醤油をかけておきます。卵焼きの用意が出来たら、おしたしの醤油を軽く絞って、厚焼き卵の芯にそのおしたしを巻き込んで卵焼きにします。輪切りにすると緑と黄色できれいです。
C パセリのみじん切りとチーズのみじん切りを卵と一緒に溶いて、塩と胡椒で味付けします。少しのバターでプレーンオムレツを作る要領でふんわりと焼きます。出来上がったらアルミホイルに盛り付けます。
飯の友:どちらかというと御飯がメインのお弁当だったので御飯の中央や隅に飯の友を入れておきました
@ 鮭やたらこは、お酒を入れて茹でます。塩味も和らぎ、食べる時でも柔らかくておいしいです。
A ゴボウと人参のきんぴら、人参と油揚げのきんぴらに白ゴマを振ったもの、大根の皮と人参とジャコのきん ぴらなど。
B 手作りではありませんが、昆布の佃煮や梅干しも喜びます。
C 鶏そぼろ→鶏のひき肉をお鍋に入れて、お酒とみりんと砂糖と醤油で味をつけながら泡だて器で丁寧にかきまわしながら炒め煮をします。泡だて器を使うことで驚くほど細かく滑らかな鶏そぼろが出来ます。食べる時にもボロボロしないで食べやすく、御飯となじんでおいしいです。 その他:思い出すままに簡単でおいしいレシピを書いてみます。
@ 大学芋→さつまいもは皮つき、皮なしのどちらでも構いません。お弁当なので小さめの乱切りにします。器 にはちみつを用意し、油で素揚げしたさつまいもをはちみつに絡めていきます。白ゴマか黒ゴマをかけて簡単出来上がり
A ひじきの煮ものと卵のあぶ卵煮→油揚げを油抜きして一片に切れ目を入れておきます。 卵を器に割り入れておきます。油揚げにひじきの煮もの(ひじきの煮ものは冷凍しておいたものを解凍して使います)と卵を入れて上を爪楊枝で止めます。卵液がこぼれないようにしてだし汁に砂糖・醤油・お酒を入れて煮含めます。出来上がったら楊枝をはずし半分に切ってお弁当に入れます。
B しらたきのたらこ和え→しらたきは食べやすく切って茹でておきます。たらこは皮をはずしてお酒を加え、ゆるめておきます。フライパンでしらたきをからいりして、たらこを加え、醤油少々で味を調えます。万能ねぎや大葉のみじん切りを添えてもきれいです。
C 猛暑のそうめん弁当→ サッカー部だった長男。夏休みの猛暑の中での練習に、とうとう食欲がなくなりました。そこで活躍したのがそうめん弁当でした。そうめんや冷や麦を茹でて一口大に巻いて、すだれのついた容器に入れ、氷をいくつか載せます。前日に麺つゆを少し濃いめに作って置き、冷凍庫で凍らせます。小さな容器に薬味(梅干しをたたいたもの、しょうがのすりおろし、ミョウガや万能ねぎのみじん切りの3点セット)を入れて持たせました。麺も薬味も麺つゆのお蔭で良い感じに保たれ、お昼には麺つゆもちょうど解けて、本当においしかったそうです。 まだまだ懐かしいレシピがありますが、この辺で終わりにしておきます。こうして思い出してみると、大変だったことはすっかり忘れて、楽しかった事ばかりが蘇えってきます。子ども達のお陰で、お弁当と出会えて本当に良かったと思います。お弁当を作ってもらえなかった私が、お弁当を作る事によって、いつの間にか癒されていたことにも気づきました。
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